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研究テーマ
「言語類型論の視点からみた日本語史の項表示の変遷」
~ 通時コーパスを利用した実証研究 ~

本ホームページは科学研究費による助成金を受けて研究課題「言語類型論の視点から見た日本語史の項表示の変遷通時コーパスを利用した実証研究(研究課題:領域番号15K02502:基盤研究C)の研究成果を公表するものです。
言語類型論で, アラインメント(alignment)と呼ばれる格システムの変化を,日本語の歴史資料を使って,実証研究を行っています。アラインメントは言語の骨格のようなもので,アラインメントが変化すると,たとえば,語順,代名詞システムなど,その言語全体の文法システムに影響することが観察されています。また,言語類型論的手法,生成文法理論の枠組みを用いて日本語の変化を見て行くと,日本語の枠内では見えなかった言語の一般性に関わる現象が日本語の資料を通して見えて来ることがあります。こうした理論的・言語類型論的視点からの歴史研究は欧米では盛んですが,今日まで日本語史の研究は,日本語の枠内で捉える国語学的研究が主流であり,伝統的な記述文法を中心に研究が行われてきました。本研究では上代(8世紀頃)から中古(12世紀頃)の散文資料を研究資料にして、生成文法理論、言語類型論の観点から、格システムとその変化に関する実証研究を行っていきます。今後、日本語史の研究が、国語学分野のみならず、言語学の分野にも広がることを期待しながら,できるだけ研究成果を公表していきます。

研究領域:

日本語学,  言語類型論,  生成文法理論,  歴史言語学

問い合わせ先:
305-8571
茨城県つくば市天王台1-1-1
筑波大学人文社会系・現代語・
現代文化専攻
yanagida.yuko.ft(@)u.tsukuba.ac.jp

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